依存体質な脳みそ

薬物依存になった大学生の思考

中村文則さんの「銃」「火」を読んだ話

タイトルにもあるように、今日は「銃」「火」を読みました。

 

「銃」の方は、私のお気に入りになりそうです。私は乙一が大好きなんですが、雰囲気が少し似ています。そういうわけでこの本を読んでみようと思ったわけですが。

 

乙一の中で私が一番好きなのは「GOTH」ですが、それと大きく違うと感じたのは主人公の内面描写です。主人公が拳銃を手に入れたときの精神の変化をここまで鮮明に文字にできるのかと思いました。

 

集中して本を読んでいるのに、その本は私に、去年の秋様々なことに思考を巡らせたことを思い出させました。(私の場合は思考を巡らせて巡らせて、死のうと思ってしまったわけです)

 

それから、「銃」の最後の方、女を殺しに行こうとするときの主人公から見た世界と主人公の内面が、疾走感すら感じられるほどに克明に書かれていました。詳細に書かれる文章によって私の頭の中に世界が出来上がり、主人公の内面描写により深く感情移入ができました。

 

読み終わったとき、これはすごいなと思いました。それくらいしか感じられないほど私の読書経験も浅いのです。

 

「火」も読んだのですが、最後の方で意味がわからなくなってしまって、もう一度読み直そうと思っています。

これは今年映画化されるようですね。

映画化されたら是非見に行こうと思います。

 

そして中村文則さんの小説をとりあえず全部読んでみようと思います。

「銃」「火」で、これは私の気に入るような作家だろうと判断したからです。

 

乙一さんの書く本もずっと気に入っていましたが何にしても私は飽き性なもので、他のお気に入りが出来たら飛び移ってしまいます。

 

さて、Amazonで「遮光」を買うとしましょう。